「古い」お金に関する物語を語る
「欲しくても買えないものがたくさんあるんだよな。
前より稼いでいるはずなのに、ずっとお金の余裕がないままだ。
お金に余裕をもつことなんてできないんじゃないか。
そもそも、人生でお金を心配しなかったことなんて、あったっけ?
両親はすごく頑張って働いていた。お母さんがいつもお金の心配をしていたのを思い出す。お金の心配は、親譲りなのかもしれない。
そんなの受け継ぎたくなかったんだけど 。
世間には、お金の心配なんて必要ないお金持ちもいるらしい。
だけど、わたしの周りにはそんな人いないよ。わたしの知り合いには、苦労している人や、この先どうなっちゃうのかと、心配している人しかいないんだから。
この物語は、現在の望まない状況を見るところから始まりましたよね。
次に、その状況にいることを正当化しました。それから、過去に目を向けたことで、今抱えている問題が、もっと強調されました。
そうすることで、憤りがさらに強まりました。それから、不足という視点で世間を見ていきましたね。
ネガティブな物語を語りはじめると、引き寄せの法則によって、現在から過去、未来にまでも、その考えが広がってしまいます。
その不足という波動パターンは、変わらず残るわけです。
批判的な態度で不足にフォーカスしていると、さらなる批判的な思考にしかアクセスできなくなる引き寄せポイントを作ってしまします。
そうなると、現在、過去、未来のどこにフォーカスしても批判的な思考になります。
批判的な思考を引き寄せてしまうような波動が確立されるからです。
あなたが意識的に新しい物語を語るようにすれば、それが変わります。
新しい物語を語ることで、新しい思考パターンができます。
その思考パターンがもたらす新しい引き寄せポインが、現在、過去、未来、に広がっていくことになります。
今いるところからポジティブな側面を見つけるというシンプルなことで、波動のトーンが新しくなります。
そうなると、今の気分が変わるだけでなく、あなたを喜ばせるような思考、人々、環境や物がすぐに引き寄せられはじめるでしょう。
新訳お金と引き寄せの法則 〜豊かさ、健康と幸せを引き寄せる〜 より抜粋