#23お金の引き寄せと豊かさの実現②
お金のテーマには、実は二つの側面があります。
①お金がある。十分にお金がある。沢山のお金で得られる自由な気分と安心感
②お金がない。お金が足りない。お金がないという思考が引き起こす、恐れと失望の感情。
多くの人は、「もっとお金が欲しい」と口にしているから、自分はお金についてポジティブに語っているはずだと思い込んでいます。ですが、お金について(あるいは他のことでも)語っている時に、恐れや心地の悪さを感じていれば、実は「お金について」ではなく「お金が足りないことについて」語っていることになるのです。
この違いはとても重要です。なぜなら、一方はお金を引き寄せることになるし、もう一方はお金を遠ざけることになるからです。
自分がお金について「本当はどう考えているのか」を認識すること、さらに、お金について「本当はどう感じているのか」を知ることが大切です。
例えば、あなたが、このように考えたり、語っていたりするとしましょう。
「わあ、これはなんて素敵なの。でも自分には買えないなぁ」
この状態だと、望む豊かさを受け取る波動ではありません。自分には買えないと思って、がっかりした時の感情は、あなたの思考のバランスが、「望んでいるもの」ではなく、
「望んでいるものがない」という、不足の状態のほうに傾いていることを示す指標です。
「欲しいものが買えない」と思った時に感じるネガティブな感情は、あなたの思考のバランスを理解する一つの方法です。そして、実際に引き寄せている豊かさの程度によっても、そのバランスを知ることができます。
多くの人が「足りない」という経験を長く続けている理由は、単純に今起きている現実についてしか考えていないというだけのことです。つまり、お金が足りない状況を経験し、それを見て頻繁に口にすることで、自分をお金のない状態にとどめてしまうのです。
経済的な現状をそのまま語るのではなく、望む物語を語ることの力について説明すると、多くの人が反論します。なぜなら、「起きていることを忠実に話さなければいけない」と信じているからです。
ですが、「現状をそのまま」見続け、「現状をそのまま」語り続けるだけでは、状況はよくなりません。人や場所が変わったとしても同じことの繰り返しで、人生経験が好転することはないでしょう。大きな変化をもたらしたいのなら、それなりの波動の変化がないといけません。
つまり、「違う感情が生まれるように思考を持つ必要がある」のです。
新訳 お金と引き寄せの法則 〜豊かさ、幸せと健康を引き寄せる〜 より抜粋