嫌な気分の時は、望まないものを引き寄せている＃10

　みなさんは、大なり小なり自分がどう感じているかを知っていますが、『感情が重要なガイダンス（指標）だ』と知っている人は、そんなに多くいません。簡単に言えば、『嫌な気分のときは、不快になるものを引き寄せている』のです。　例外なく、ネガティブな感情を抱いたのは、何が望まないもの、望むことがまだ実現していない状態にフォーカスしたからです。

多くの人はネガティブな感情を嫌がります。でも、その感情は、あなたがどこに思考を向けてフォーカスしているかを教えてくれる重要なガイダンス（指標）です。

つまり、波動がどっちを向いているかを教えてくれ、あなたが何を引き寄せているかも教えてくれる大事なガイダンスになっているのです。ネガティブな感情を『警鐘』と呼んでもいいかもしれません。なぜなら、『思考の軌道修正をしてください』と、知らせてくれる合図ですから。わたしたちは、『導きの鐘（ベル）』と呼びたいです。

あなたの感情は、あなたが思考によって何を創造しようとしているかを教えてくれる『ガイダンスシステム』です。

思考の力と気分のよいものにフォーカスする大切さを知った方は、ネガティブな感情を感じたときに恥ずかしく思ったり、自分に対して怒りを感じたりしますが、あなたの『ガイダンスシステム』がちゃんと機能しているということですから、怒る必要はありません。

ネガティブな感情を察知したら、自分の『ガイダンスシステム』に気づけたことをほめてあげてください。　そして、気持ちが楽になる思考を選んで下さい。少し気持ちが和らぐ思考を選ぶことは、思考の微細な『軌道修正プロセス』になります。

『ネガティブな感情を感じているということは、望まないことを引き寄せていると言うこと。では、自分が望むことはなんだろう？』

『いい気分でいたい』と認識しているだけで、思考を気分のよい方向へ向けるのに役立ちます。ただし、『いい気分でいたい』と『嫌な気分になりたくない』の違いを理解することは重要です。同じことだけど違う言い方をしている、と思う人もいますが、実際は真逆のことを言っているのであって、波動も全然違います。

もし、気分のよいことを安定して探すことで、思考を導けるようになったら、すばらしくいい気分の人生を創造する思考や観念のパターンができてくるでしょう。

新訳　お金と引き寄せの法則　〜豊かさ、健康と幸せを引き寄せる〜　より抜粋